人の日記を読むとすぐ感化されて日記を書きたくなる。でもそんなふうに思っていても、日記に書くようなことのある日はずっとなくて、日記を書くにも強いお酒を飲んで気合を入れなければ指が進まなくて、気づけばもう21歳の1月も終わってしまう。そうやって気づいたら年老いてしまうような人生も悪くないと思っていますが。

今日は学校で模擬患者に対しての栄養指導をした。最初に見た模擬患者の方はびっくりするぐらい演技がうまくて、ドスがきいていて、本物よりも本物の患者だった。でもあとはなんか人の良さそうな気の弱そうなおばあちゃんばかりだったので、言っちゃ悪いけど妙に拍子抜けしてしまった。私の順番はグループの最後で、7分はあっという間で、あれ意外とうまくできたんじゃない?と思ったらフィードバックで結構突っ込まれてしまって、現実に引き戻された。みんないろいろ言ってたけど、要するに「人の話を聞かずに一方的に話しすぎ」ってことだったと思う。まあそう言われたらそうかもしれないけど。そうかもしれないけど、でもずっと私はそんなふうにしか人と喋れなくて、ハキハキ喋るねとか滑舌がいいねとか言われることこそあれど、穏やかとか、丁寧とか優しいとかゆっくりとか、そういう女の子の必須科目のようなキャラクターの喋りは全部出来た試しがない。しかもちょうど昨日の夜、ゲームでグループ通話する恋人の話し声の切間から、いかにも女の子!って感じの話し声が聞こえてきて、勝手にちょっと凹んでいたからそれもあって、今日のフィードバックで自分の喋り方を否定されたような気がしてしまった。私は私の喋りが好きというかまあ控えめに言っても嫌いではないと自負しているんですけど、でもこの喋りは明らかに女性性みたいなものを求められる場では役に立たないどころか足を引っ張るものであるということを再認識した。要するに何が言いたいかというと、管理栄養士、向いてねえ!

先述の通り私ももう齢21なわけで、就活生なわけで、就職のこととか就活のこととか卒業後の生活とか想像して現実逃避したくなる日も少なくない。なんなら今日もそうだし。もう仕事とかなんでもいいな。ボーナスが年2回4ヶ月分ぐらいあって、あんまり残業がなくて、9-18ぐらいの勤務時間で、キャリアの中に結婚妊娠出産もうまく挟み込めて、通勤がそんなに苦にならない場所にあって、私でもなるべく続けられる仕事だったらもうなんでもいい!…こう、文字に起こすと全くなんでもよくないことがよくわかりますね。就活とかいまだに全然わからないけど、情報収集するのが1番億劫というか自分次第すぎて手に負えない。選考が始まったら落ちるかもの恐怖こそあれど、もうジェットコースターに乗ったようなもんだし。勝手にどんどん次に乗るジェットコースターのファストパスを誰かが取っておいてほしい。それでもESとか自己PRとか志望理由とか考えなきゃいけないって意味では全然手に負えそうもありませんが。

就活も実習も学校もクソじゃん、というヘイト溢れるスタンスで生きているけれども、私にとって恋人だけはちゃんと現実だなと思うし、今の私にとってはその現実が1番大事だなと思う。恋人と同じご飯・同じお弁当を食べて、同じお風呂に入って、同じ布団で眠りたい。昨日まで2日間そんな生活だったので、同棲についての想像力が豊かになった。まあ他人の家に泊まりに行くのと一緒に住むのとでは勝手が違うからどうなるかはわからないけど、そんな不安を込みにしても1人より2人の方が心強いと思えるぐらいには信頼しているし、居心地の良い相手だと思う。恋人、好きです。これからもよろしくお願いします。何卒。

アホみたいな惚気が頭の中を占めているわけですが、まあアホでも惚気でも生きる活力はないよりあった方がいい。恋人がいることはかなり大きな活力になっていて、お弁当や料理を頑張れるのもそれを食べてくれる恋人がいるお陰だ。今日クラスの男の子に「恋人の分のお弁当毎日作ってるの?えっ洗い物までしてるの?すごいねえ」という旨のことを言われたが、全然毎日じゃなくて気が向いたときだけだし、お弁当毎日作ってる人の方が偉いと思うし、洗い物を引き受けているのは次お弁当箱を使うときにすぐ使えるようにしておくためだし、そんなふうに褒められるものじゃないと思った。もちろん、恋人にお弁当を作っているというシーンだけを切り取れば立派なことなのかもしれないけれど、私の生活はそれ以外のコンプレックスでも構成されているし、むしろそれ以外のことに対するコンプレックスの方が膨大で(例えば太っていること、ファッションのセンスに乏しいこと、やることを先延ばしにしてしまうこと、何かを継続することが苦手なこと、よく寝坊すること、片付けが苦手なこと、などなど、他にも十分すぎるほどある)、私より優れているところがずっとあるであろうクラスの男の子に褒めてもらえるような私ではないという気持ちが強い。そんなことを言い出せば誰だってコンプレックスはあるのかもしれないけど、それでも人から褒められることを後ろめたく感じるほどの自分自身の強い劣等感を久しぶりに目撃してしまい、それもあってかなり狼狽えた。狼狽えたことにも狼狽えたという無限ループでちょっとパニックになりかけたので思わず慌てて逃げ出してしまった。今思えば褒められたことに対して素直にヘラヘラしてもよかったのかもしれない。あのときには出来そうもなかったけど。

ここ最近インプットばかりでアウトプットをする気力がなかったが、お酒の力を借りれば少しは思っていたことも思っていなかったことも記録に残せたのかもしれない。頑張る気力はもうさらさらないが、もうしばらくは頑張らなくてはいけないことが控えているので、つつがなく乗り越えてゆきたい。誰からも応援されていないような、興味を持たれていないような、そんな人生に1人で立っているような気持ちになってもう投げ出したくなるときも最近は多いが、いつか未来の自分に感謝されるぐらい自分のためになる選択をしていきたい。他人のためというモチベーションは全くないが、私のため、私の身近な人のためというモチベーションは忘れず大切にしていきたい。